My Groove Your Move

〜偏愛的ディスクレビュー Ver.2〜


ジャズ、クラシック、ロック、ソウル、R&B。 ジャンルや新旧にとらわれず、おすすめ盤を紹介します。
2008/02/16//Sat. 18:32
 訪問してくださる皆さん、こんにちは。rollins1581です。

 最近体調が芳しくなく更新が滞っている状態ですが、とりあえずは生きています(笑)。
 
 なかなかしっかりとした文章が書けず、「レビュー」というには程遠い駄文しか書けない情けない状態です。いわゆる「垂れ流し」「チラ裏」状態の文章なら書けるかもしれません。

 近況報告代りにちょっとやってみましょうか。

Mstislav Rostropovich
"Cello Concertos - Encores"


 


 このアルバムは日本盤CDではオリジナルLPにをそのまま復刻した形で2枚に別れています(協奏曲集小品集)。特に小品集はジャケットに趣があって日本盤にしようかと思ったのですが、輸入盤には日本盤小品集には収録されていない曲が2曲入っており、価格も安かったので輸入盤にしました。

 ロストロポーヴィチのことはMonk's Musicさんの追悼記事を以前読んで始めて知りました。その後ハイドンの協奏曲を聴いたのですが、ピエール・フルニエの演奏が気に入っていたせいか、あまりロストロの演奏は好きになれず、そのまま聴かずじまいでした。

 上記の2枚組輸入盤はロストロの初期(1953年〜54年)の演奏を収めたものです。彼の弾くチェロは重たくて芯のある音色で、やはりハイドンにある軽やかさと優雅さはフルニエの方が勝っているのでしょう。しかしながら彼の演奏は別の曲では遺憾なく発揮されるということがこのCDを聴けば解るでしょう。特にヘンデルのアリア「主よ守り給え」"Vouchsafe, O Load" は絶品です。悲しげな曲ですが、重たすぎずかつ芯のある音色と、消え去る希望に手を伸ばそうとしているような演奏には胸を打たれます。

 次もロストロですが、今度は彼が何度も録音しているドヴォルザークのチェロ協奏曲です。
 
ロストロポーヴィチ(チェロ)、 ターリヒ(指揮)、
 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 「ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、交響曲第8番」

 
 


 ロストロのドヴォルザークの協奏曲は何種類もあり、いくつか聴いてみた中ではこの盤が一番気に入りました。カラヤンとの盤は派手過ぎ、小澤との盤は軽やか過ぎで、それぞれ悪くはありませんがドヴォルザークの曲想とは少し離れてしまっているような気がします。

 このターリヒとの共演盤はモノラル録音ですが、ロストロとオーケストラの息がぴったりと合っていること、曲調と演奏がマッチしていることを考えるとこの盤が最適でしょう。余白の交響曲第8番も聴き応えがあります。価格も手頃なので、ドヴォルザークのチェロ協奏曲を初めて聴くという人にはこれをお薦めします。

 さて、最後にロリンズで締め括りましょう。

 80年代のロリンズはレーベルで言うと「マイルストーン」に属しており、この頃のアルバムはほとんど聴いたことがありませんでした。

 以前からずっと気になっていたのですが、マイルストーンにおけるロリンズのベスト盤があったのです。輸入盤しか見かけたことがなく、単独のアルバムで買い揃えようと思っていたので購入を見送っていましたが、たまたま中古屋で日本盤(解説書つきの美品)を安価で見つけたので入手しました。ただし下記のリンク画像は輸入盤です。

Sonny Rollins
"Silver City: A Celebration of 25 Years on Milestone"




 で、聴いてみてびっくりです。1枚目最初の "Autumn Nocturne [Live]" からノックアウトされてしまい、最後の、これもまたライヴの "G-Man" までずっとディスクを止めることができませんでした。まさにこれがソニー・ロリンズなのだなぁと、来日公演を思い出しながら実感した次第です。

 上記の2曲のようにパワーでゴリ押しする曲ばかりではありませんが、80年代から現在に至るまでのロリンズの演奏傾向が感じ取れる、ナイスで手頃な編集盤です。興味のある方はどうぞ。

 とまあ、やはり「チラ裏」の文章になってしまいましたが、このブログは潰さずに続けていくつもりなので、長い目で見てやってください。今後とも宜しくお願いします。

【追伸】

 「更新情報」にも書きましたが、近頃スパム・コメントが多く、削除したりブラックリストに載せたりしても毎日のようにスパムの投稿があります。まるでイタチごっこです。

 単なる書き込みだけならいいのですが、文中にURLが記載されており、クリックすると危険なサイトに飛ばされる可能性があります。

 そのようなことを未然に防ぐためにも、やむなく承認システムを利用することにしました。コメントとトラックバックが公開されるまで若干の時間がかかってしまいますが、どうぞご理解のほどお願いいたします。


2006/04/30//Sun. 17:45
 店の入り口ではモダン・ジャズを大音量で流していたが中では邦楽がかかっていた。一歩中に入ってためらっている間に店員が来て席に案内された。断る気力もなかった。仕方無しにビールを頼んだ。気の抜けかかったビールだった。しばらくは茫然としていた。

 我ながらくだらねぇと思った。なんでこんなところにいるんだろう。心休まる場所なんてどこにもありゃしない。「癒し」なんてとんでもない。そんなものは幻想だ。このビールを飲み干したらとっとと帰って寝ちまおう。

 「灯りを落とし、カーテンを開け、もう一度月の光を呼び込もう、僕等の人生に」

 頭の中でボブ・マーリィが歌いだした。とても甘くて優しい歌だった。ほっとした。マーリーはなぜあのアルバムのA面を闘いの歌で、B面を愛の歌で固めたんだろう? などとぼんやりと考えた。

 音楽と出会えて幸せだったな。音楽がなかったら俺の人生真っ暗闇だ。
 
 向かいの客が女の子にちょっかい出している。アホ丸出しだ。微笑ましくて、憎めなかった。俺もあんなにアホになれたらな。別に羨んでるわけじゃない。今はそうなれないだけだ。

 レジまで行って会計を頼んだが「どうぞ席でお待ちください」と言ったままなかなかやってこなかった。ちょっと怒ってやろうかと思ったら店の女の子がふと声をかけてきた。少し話をした。素直で賢くて可愛らしい女性だった。魅力的だった。支払いを済ませる時に名前を聞いた。「ココといいます。ケー・オー・ケー・オーと書いて、ココです。」そう来たか。マーリーの次はパーカーって訳か。なんだか、妙におかしかった。気持ちが少しだけ軽くなった。

 もう一軒寄ろうか? いや、やめておこう。どこに寄ったって同じだろう。

 以前ガード下で演奏していたジャズ・トリオはいなかった。代わりに青臭い歌をがなりたてている三人組がいるだけだった。太ったサラリーマンがふらついて俺にぶつかってきた。目で追うと彼は建物の影で吐き出した。券売機の前では水商売らしき着物姿の女が目の前の女性に苛ついて「早くしろよ」といいたげに袖を振っている。改札で長身の男が金髪のかつらをつけて仲間に手を振っている。

 みんな少しだけタガが外れていて、少しだけ狂っていた。

 家に帰り、ボブ・マーリーのレコードを探した。まだタワー・レコードが東急ハンズの傍にあった頃、ジャマイカ盤が大量においてあった。なくなるのが惜しくてマーリーのアルバムを全部ジャマイカ盤でそろえたのだ。盤がとても重くて、レーベルのシールがずれて貼ってあったり、レコードの内袋がしわくちゃになってその跡が盤面についていたり、ジャケットの紙質が違っていて日本盤のジャケットとは違う匂いがして、とても愛らしかった。だから、マーリーのCDはほとんど持っていない。

 結局、探さぬまま一週間が過ぎた。何もしない日が続いている。

 時折、思い出したかのようにマーリーが歌いだす。 "Turn your lights down low..."

 明日、ココに会いに行こう。それまでに、マーリーのレコードを探し出そう。

 もう一度、月の光を呼び込むんだ。

ExodusExodus
Bob Marley & the Wailers

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    Author:rollins1581
    通称: 「R」 または 「アール」

     好きな音楽を聴いているうちに様々なジャンルを聴いていることに気づきました。最近はジャズが中心ですが、かなり節操ありません(笑)。どちらかというと最近の音楽よりも昔の音楽が好みです(80年代以前)。HNはソニー・ロリンズの「ヴィレッジ・ヴァンガードの夜」からとりました。

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