My Groove Your Move

〜偏愛的ディスクレビュー Ver.2〜


ジャズ、クラシック、ロック、ソウル、R&B。 ジャンルや新旧にとらわれず、おすすめ盤を紹介します。
2008/03/25//Tue. 22:50
フォーレ:レクイエム(再プレス)フォーレ:レクイエム(再プレス)
コルボ(ミシェル) クレマン(アラン) フッテンロッハー(フィリップ)

WARNER MUSIC JAPAN(WP)(M) 2008-01-31
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 2003年リマスター盤の再発。廉価な1000円の旧盤(2000年発売)よりもヒス・ノイズが減少、音場が広がって細部が明瞭になった。もともと旧盤を持っているから入手するのに躊躇したが買って正解だった。

 フォーレのレクイエムは名盤の誉れ高いクリュイタンス盤も聴いてみたが、バリトンがフィッシャー・ディスカーウ、巻き舌で歌われるとヤクザな雰囲気になってしまい清廉さが吹き飛んでしまうのでどうしても好きになれなかった。

 やはりこのコルボ盤(72年録音)のボーイ・ソプラノとバリトン、そして指揮者コルボの弾くオルガンはどこまでも清らかで美しく、いつ聴いても心が洗われる。

 旧盤の帯には「悲しみよりは慰めと救済に焦点を当てた名作」と書かれている。「レクイエム=鎮魂曲」、つまり死者の魂を慰めるため、というよりは生き残ってしまった者たちを慰めるためにフォーレはこの曲を書いたのだろう。旧盤にしろこのリマスター盤にしろ、コルボの演奏は見事にその意図を全うしている。

 彼は92年にフォーレのレクイエムを再録音している。人によっては再録盤の方がいいと言う人もいるが、個人的にはこの72年録音の方がより敬虔な気持ちになれるのでどちらと問われればこちらを採る。

 まさにフォーレのレクイエムの決定版と言えるだろう。

2008/02/25//Mon. 15:32
The Segovia Collection, Vol. 4The Segovia Collection, Vol. 4
Andres Segovia

Deutsche Grammophon 2003-07-01
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 4枚組の分売。

 セゴビアがバッハの無伴奏チェロ組曲を弾いているというので4枚組をレンタル屋で借りてきた。組曲第1番のプレリュードしか聴いていないが素晴らしい音色だ。できれば組曲全曲をこの人に弾いて欲しかったが通しで演奏しているのはどうやら3番しかないらしい。

 その3番を今流しているがとても優しくて柔らかな音がする。クラシック・ギターは村治香織くらいしか聴いたことがない。それも音を聴くというよりも彼女のルックスに惚れたわけで(笑)。

 本来はバッハの無伴奏チェロ組曲に興味があったんだが今はただセゴビアの音色に浸るばかりで、バッハがどこかに吹っ飛んでしまった。落ち着きますなぁ。幸せです。はい。

 無伴奏チェロだけではなく、無伴奏ヴァイオリンも何曲か弾いている。その他もろもろ、本盤はバッハの作品のみで構成されている。

 バッハだからいいのか、セゴビアだからいいのか。それともセゴビアが弾くバッハがいいのか。もう少し聴き込んでみよう。

2008/01/11//Fri. 02:52
Symphony 9Symphony 9
Mahler Barbirolli Berliner Philharmoniker

EMI Classics 2002-09-17
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 まるで生と死の間をさまよっているかのような音楽。マーラーがこの曲を書いている時に思い描いていたのは棺桶なのか揺り籠なのか。甘美で混沌としているが「大地の歌」のような決定的・絶対的な絶望感はない(「生は暗く、死も暗い」)。

 「彼は、ベートーヴェン、シューベルト、ブルックナーなどが、みんな『第9』まで書いて死んでしまったことを恐れ、9番目のシンフォニーであるこの曲にわざと番号をつけず、単に交響曲『大地の歌』としたのである。そして『第9』をとばして『第10』を完成したが、ついに両曲の初演に接することなく、1911年、51歳で世を去ってしまった。後世の人々は彼の『第10』を『第9』と呼んでいる。」
 (※ワルター指揮「大地の歌」CDの宇野功芳氏の解説より抜粋)

 その「第9」、つまりこの曲では光と闇が同居していて、演奏に身をゆだねているとそれらが交互にやってきて恍惚とさせる。きっとバルビローリの解釈も荷担しているのだろう。ワルターの第9の演奏は甘美さが足りない気がする。モノラル録音のせいだろうか。否、マーラーの直弟子のワルターだからこそ作曲者に忠実に演奏しようとした結果だろう。バルビローリの演奏には彼の心優しい人間性が盛り込まれているような気がする。マーラーとバルビローリの共同作業。

 曲のクライマックスがある訳ではなく、楽章の区切りも単に便宜的につけたようにしか思えない。浮いたり沈んだりが延々と続く。妙な表現かもしれないが、「縦」の音楽ではなく「横」の音楽だ。あたかも大河の流れに身を委ねるようにこの演奏に身を委ねてみよう。行き着く果ては何処なのだろうか?

【参考サイト】
「クラシック音楽へのおさそい〜Blue Sky Label〜」での
マーラー交響曲第9番の解説


【蛇足】
 こちらもマーラー作曲、バルビローリ指揮の歌曲。歌い手はジャネット・ベイカー。
iPodのプレイリストに上記の第9とこの歌曲集を入れ、しばしば続けて聴いている。
気分が暗く重たくなったときに聴くと不思議と落ち着いてくる。

Great Recordings Of The Century - Janet Baker Sings Mahler / Barbirolli, et alJanet Baker Sings Mahler / Barbirolli, et al
Gustav Mahler John Barbirolli Janet Baker

EMI 1999-05-04
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    rollins1581

    Author:rollins1581
    通称: 「R」 または 「アール」

     好きな音楽を聴いているうちに様々なジャンルを聴いていることに気づきました。最近はジャズが中心ですが、かなり節操ありません(笑)。どちらかというと最近の音楽よりも昔の音楽が好みです(80年代以前)。HNはソニー・ロリンズの「ヴィレッジ・ヴァンガードの夜」からとりました。

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